いよいよ田植え!命喜ぶ田んぼ
いよいよ田植え。だがしかし!
畑づくりや自給自足を柱にしたコミュニティづくりを始めた私ですが、田植えも人生でたったの二回目という。
人生初の田植えは、生活クラブのお米生産者さんの田んぼで、長女が2歳のとき。
泥こわい!泥こわい!と怯えまくる娘を夫と交代交代で抱っこし、合間に田植えを経験させてもらいました。
そして、今回!
第二子の息子が、こわい!こわい!と泣きじゃくり、地面に降りられず(泣)
さすが、きょうだい。
予想を裏切らない。(笑)
でもまぁ息子、田植えはできなかったものの、ちょっぴりでも田んぼにはだしで入る経験ができてよかったよかった!(ずっと泣いてたけど)
お姉ちゃんは、見違えるように田植えに積極的に参加!
真剣な眼差しに、母ちゃん感動やー。
きっと、息子もこうなる日がくるね。
大地とつながる。歓喜する心とからだ!
ならんで植える一人一人の姿は、まさに一球入魂ならぬ『一植入魂』。
列が乱れないように、ロープを持ってくれたのは、田植え歴の長いお二人。
でも関東の田植え経験が長く、北海道では初めて、と。
初めての人も、初めてじゃない人も、1から作った田んぼに、まだ小さな稲を植え付けるこの瞬間は、ワクワクとドキドキか入り混じっていたことと思います。
田んぼの底って、深い泥状で、足を踏み入れるとズブズブとどこまでも沈んでいきます。
足を引き抜こうと思ってもなかなか抜けない。
ふつうの長靴ではスムーズに歩くことができないんですよね。
田植え用の靴もあるみたいだけど
田植え長靴 田植え靴 ゴム長靴 指付 らくらく長靴 大地 351 アトム SS〜3L 価格:3,539円 |
なかなか、田植えのためだけに買う人も少ないかもですね。
ちなみに初めての田植えでは、靴下で入ることをおススメされました。
ケガとか感染症も、なくはないのかもしれないですが
でも、自分たちで食べるお米を育む大地のエネルギーを、今回ばかりはしっかり直接感じてみたい。
普段はゴム靴で遮断されていて、それを感じる機会が少ない現代人。
本来は人間も自然の一部なのに、大地から離れた暮らしになってしまっている現代は、『不自然』な状態といえます。
大地に直接触れることを、『アーシング』ともいうけれど、身体に過度に帯電した静電気を逃がすだけでなく、大地から湧き出る生命エネルギーをしっかり取り込むことができるそうで!
家電のアースだけでなく、自分もアースしなきゃなんないのですよね、本来は。
体のリラックス効果や治癒力も高まるんですって。
それは体感として、ほんとだと思ってます。
私は田んぼの中や、土の上に裸足で立つと、途端に『息』を深く吸い込める感覚になって、すぅっと視界が広がります。
身体の真ん中を風が通り抜けていくような!?爽快感。
作業していても疲れが溜まる感じがしなくて、むしろ生命力がみなぎる感じ!
土に根差す生き方を止めてしまってはもったいないです、現代人(笑)
ちなみに、それでもなかなか大地と繋がるのが難しい人は、画期的なアーシンググッズもあるのでぜひこちらをおススメします!
我が家もお世話になっている『銀河電力イオテクノロジー』さんです。
たくさんの苗は
苗は自然栽培の米農家さんから、たくさんいただくことができて、とても贅沢な田植えとなりました!
心から感謝です。
贅沢にも残ってしまった苗は、溜め池の浅いところにも植えて、近くの小さな水たまりにも植えて!?
陸稲(おかぼ)の実験。
水を溜めた田んぼではなく、畑に稲を植えて育てる方法もあるそうです。
さらには、家にも持ち帰ってミニ田んぼを作り、うちでも田植えができちゃいました。
稲に足音を聞かせてあげるということ
楽しすぎた、みんなとした田植え。
植えてから数日はほんとにドキドキ。
水が足りてるか?
多すぎないか?
冷たすぎないか?
この時期の田んぼの水の管理は、デリケートらしい。
毎日は田んぼに通えず、お百姓さんが様子を見てくれて。。。おんぶにだっこ。
田植えから一週間もたたないある日のこと、「苗が弱ってる」と報告が。
急いでかけつけてみると、緑だった苗が白くなっている!
場所によって、水に浸かりすぎて溺れかけているものや、苗の支えが弱くてうまく根を張れなかったもの…
たぶんそんな理由でヨワヨワしいお姿に(T_T)
すぐさま、先日植えきれなかった苗から強そうなのを選び、弱った苗を支えるように2~3株植え付けてみることに。
また、北海道は分けつしづらいということもあるらしいので、株間にもさらに植えて、風に強くなることを期待。
この日は息子は幼稚園!(登園拒否だったけど稲が大事でおいてきた。。)
なんと、ここにきてこんなにたくさん田植え体験を独り占め!?できるとは!(笑)
しかし、これでもうまく育たなかったら!?と、不安とプレッシャーが押し寄せる。。。
内心そんな思いを抱えていたところに、助っ人現る!
ちょうど、余った苗を引き取ってくれるというかたと会うことになっていたのです。
そのかたは以前から、お百姓さんとも会いたがっていたということと、私にここの町の魅力を教えてくれた経緯もあったかたで、こうして一緒に田植えをしてもらえたことが嬉しくて!!
田植え経験も長いかたなので、植え方も改めて教えてもらうことができて、なんとも心強かった。
人の繋がりにある可能性ってすごいです。
そうして、補強された苗たちはその後ぐんぐん生き返り、再び青々としてきました。
数日後、米ぬかを仲間と蒔いたらまた急成長!
「ぐんと伸びたぞー!」と、お百姓さんからも嬉しい連絡が\(^o^)/
稲は、人の足音をたくさん聞かせてあげるほど良く育つ、とお百姓さんに教えてもらいました。
だから、ここに来たときは必ず田んぼの周りを歩いて、声をかけるようにしました。
あいしてるよ~
ありがとう~
美味しいお米にな~れ
元気に育ってね~
ちゃんと聞いてるかな?
田んぼを掘る。自然コミュニティの醍醐味
田んぼを掘る
『1からカレーライスづくり』をしてみよう!という話になったとき、正直なところ、米は農家さんから買わせてもらうことになるだろうと思っていました。
でもこの通り……
プロジェクトの話をお百姓さんに話してみたら、「じゃぁ、田んぼ作ろうよ」と一言。
それからあっという間にユンボで穴が掘られ、原っぱに田んぼが出現してしまったのです!
こどもたち、最初は汚れることを躊躇したりもしたけれど、一度どろの中に入ってしまえば急に心が楽になる。スコップ握りしめれば使命感が湧いてくる!
「田んぼを作るんだ!」
娘、無我夢中で、ユンボで平らにしきれなかった土を掘って外に出していました。
しろかき
あぜを作って、
『代掻き(しろかき)』といって、田んぼの底の土を平らにならす作業をします。
村びとの中でも、経験者半分、未経験者半分の『しろかき』。
みんな横に並んで、会話も弾む!
大変な作業が、それだけで『楽しい作業』に。
自然の中のコミュニティの醍醐味
その間私は3歳息子のぐずぐずに付き合ったり、こどもたちと川探検へ。
「代掻きやってみたかったなぁ」(笑)とか、
「作業をみんなにおまかせで、ちょっと申し訳ないなぁ」と思ったりもしたけれど、
作業に飽きたこどもたちの好奇心に付き合って、ひんやりした川を長靴で登っていくことに。
初夏の森。
青々した若い葉っぱが、小川に涼しい影を作って、耳には心地よい水のせせらぎの音。
なんて気持ちいいんだぁぁ
目の前に飛び出した木の枝や不安定な足元が怖いし、背丈を超える草がチクチク不快で、一緒に行った村の男の子が、弱音を吐く。
「ぼくもう無理…もういやだよ、帰ろうよ」
でも娘はどんどん進んでいくし、男の子もその先の景色が気になって…いやいやながらも引き返さない足。(^^♪
自然が子どもたちを呼んでるんだろうな。
一歩一歩、勇気を出して進んでみたら、毎度楽しい発見や感動が待ってるから「一歩進んでみてよかった」と思える。
森の探検ってその連続なんだ。
毎週こうしてみんなで集まっていると、わが子も、ほかの家庭のこどもも、一緒に育っていく様子が見える。
自分の家族だけだと息詰まってしまうことも、村びとの家庭の様子を見てスッと気が楽になったり、わが子を客観視する余裕が持てたりもする。
こどものぐずぐずが収まらなくて、みんなに作業をおまかせするのが申し訳ないって焦りがちだったけど、こどもの気持ちやペースにとことんつき合わせてもらうことに後ろめたさを持つ必要もないんだって、この時思うことができた。
こうして自然の中で子育てさせてもらうことに、とっても意義があるんだって、母親であることにも誇りを持てた気がしたから。
かといって、母親ばかりが子育てを背負わなくてもいいんだって思わせてもらうこともたくさん。
こどもたちはたくさんの人に育てられていくんだ、って目の前で見て感じてくることができた。
広い原っぱでプチ迷子になっていたところ、村の料理長兼演出家のお兄ちゃんにおんぶして連れてきてもらった息子。ほっぺたに涙の痕。しっかりしがみついてる。(笑)
植物の不思議、世界の不思議、こどもに魅力的に語ってくれる面白いお姉さん。娘はお姉さんのことが大好き。
田んぼに水が来た!知恵と技術に感動
田んぼにはる水は、近くの森の中を流れる小川の水。
ホースの先を川の上流のほうに設置し、高低差を利用して田んぼに引き込みます。
川を流れてくる葉っぱや小石で詰まらないように、ホースの先にはフィルターをかけ、でこぼこ解消のためにホースの下に石や木を置いて弊害をひとつひとつ取り除きながら、水を低い場所にある田んぼへ導きます。
とてもシンプルな作業。でも、私は川の水を田んぼに入れるやり方なんて思いつきもしなかった。だから最初から「田んぼなんてできるの!?」と、自分を諦めていました。
難なくやってのけるお百姓さんの姿が、かっこいい!
生きる知恵は、自信につながり、希望につながる。
水がどぶどぶと注がれ始めた瞬間は、なんともいえない嬉しさと安堵感が沸き起こってきます。
私はいま、大先輩から生きる力をいただいてます。
すぐに集まってきたイキモノたち
そして水が入るとすぐに、どこからかカエルが集まってきて、田んぼができたその日の夕方からさっそく『カエルの大合唱』が始まりました。
↑ 二ホンアマガエル
↑エゾアカガエル?という説もあったけど、二ホンアマガエルが変色したものかも
数日後の田植えのあとは、気が付けばトンボ、アメンボやミズスマシ、人間は忌み嫌うけれど蚊の赤ちゃん(ボウフラ)などなど、あっという間に田んぼの中はいろんな生き物で溢れていました。
見れば、子どもも大人も「この虫は何を食べるんだろう」とか「この虫が嫌いだけどいなくなったらどうなるんだろう」なんて素朴な疑問がわいてきて、その都度詳しいひとに聞いたり、調べてみたりして、日常ではなかなか興味すら持つことのないことを知るようになります。
ボウフラは水を浄化するともいわれているし、カエルやトンボは害虫を食べてくれるそうで、生き物それぞれに役割があって、どれも欠けてはいけない存在なのだということを知ります。
必然的に世界のすべてに、命に、感謝したくなります。
ユカイな仲間との村の開墾~1からカレーライスづくりプロジェクト開始~
畑を作ろう!テーマは…1からカレーライスづくり
『自給自足』を遊びながら学び、実験、実践してみることを目的にした『遊暮働学むら』。
仲間が集う場所ができた。
さっそく畑を作ろう!
さて、何植える?
「1からカレーライスづくりなんてどう?」
メンバーからの一声。
カレーライスに必要な材料、できるところまで自分たちで作ってみる。
にんじん、じゃがいも、たまねぎ、スパイス、米……
塩も… 近隣の海から海水とってきてみるか!?
肉はどうする!?
ニワトリ…どこかの廃鶏もらってきて捌く!?
動物愛護の観点も!?
畑の恵みだけにとどめておく!?
……やいのやいの。
グループLINEのトークの着信音が途絶えない盛り上がり。
(職業や住む場所がバラバラの村びとたち。リアルに週末に集うまではLINEグループで自由に語り合います)
そんな流れで、『遊暮働学むら』のユカイな村びとたちによる、開墾が始まりました。
プライスレスな畑
たまねぎの苗700本ほどは、農家さんである親戚経由で手に入り、
たまたま別件で行った仲良し農家さんからは、どっさり50個以上の大きなジャガイモの種芋をいただき、
後日建ったビニールハウスには、村びとが自宅で育ててきたトマトや茄子などの苗を、た~っくさん!植えることができました。
これだけの量がすべて難なく集まるこの畑。
ありがたい、の連続です。
プライスレスな学び。ユカイな仲間のスキルのシェア
『遊暮働学むら』、集ったメンバーにも恵まれています。
家庭菜園技師1級の知識と技能を持った村びとからは、野菜作りのあれこれを学びます。
種芋は切り口に灰を塗っておくと、消毒になること
病気になってしまった種芋を使うと、次の代にも遺伝してしまうこと
土質にあった植え方などなど、基礎的なことからほとんど知らない私にとって、ひとつひとつが新鮮な学びになります!
稲わらをねじねじひねって土に埋めると……なんとそこが『ゼロ地場』『イヤシロチ』になって…!?!?
理屈はわからないけれど、なんだか面白い!
自然のパワーは人智を超えますから。
いろいろな農法があることを知ります。。。
林野庁って、私はあまり聞いたことがなかったのですが、国の森林の保全や管理を担当するお仕事をされているメンバーもいます。
自然観察指導員の養成もされていて、世にたくさん自然遊びの楽しさや、魅力を発信し広めているのです。
むらでは、森や自然を根っから愛してやまないおもしろい『森の先生』。
畑仕事に飽きたこどもたちを率先して隣接する森へ探検に連れて行ってくれたり、足元の野草を題材にいつも学びを与えてくれます。
森の中には子どもだけじゃなくて、大人も一緒についていきたくなる。自然の中では大人もこどももなく、みんな同じ、自然に生かされたイキモノです。
『森の先生』は、歩く植物図鑑のような膨大な知識が頭に入っていて、植物に『?』が湧いたら、みんなすぐに『森の先生』を呼びます。
そうするとすぐに飛んできて教えてもらえちゃうので、グーグルより早いかもしれません。
植物の香りや感触をリアルに感じながら、青空の下で教えてもらう。リアルに勝るものなしです。
ナズナの仲間の、見分け方。
コーヒー好きの村びとは、畑作業の休憩時間に、なんとコーヒーを振舞ってくれました。
ガスコンロでお湯を沸かしながら、慣れた手つきでコンパクトなミルを回し、目の前で豆を計って丁寧に淹れてくれました。
畑が一気にカフェに~!
本格カフェの濃い~お味。
お菓子作りの得意な奥さんの、ココナッツケーキとともに。
まさかこんな豊かな時間を送ることができるなんて。
村には、まだまだ他にもカラフルで多才なメンバーがいます!
また別の記事に登場してもらう予定てす!
それぞれの得意なことが、みんなの心を豊かにしてくれる。学びにさせてもらえる。
人が集まるって、すてきです。
こどもたちの活躍
大人が黙々と背中を丸めて農作業していても、こどもはあまりノッてこないイメージなんですが(うちの場合)、
こうしてみんなでわいわい楽しくやっていると、こどもたちも楽しく活躍してくれます。
約100個以上植えたジャガイモの畝間に、通路兼マルチとして稲わらを敷くことに。
この量を、こどもたち4人で全部運んできてくれました。
憧れの、ハイジの稲わらベッドも体験!
楽しすぎる『楽農タイム』!!
はんぺん!?今夜はおでん!?土着菌採集
2021年 春先に、自然栽培ならではの土づくりの方法も教えていただきました。
隣接している森の落ち葉の下にある土着菌(菌糸)を採取し、米ぬかと混ぜて『ぼかし肥料』を作ります。
この菌糸のかたまりを『はんぺん』とも呼ぶそう。
森の中であちこち探していると、どういうところで発見しやすいのかがだんだんわかってきます。
朽ち木の下や内部、日当たりの良い斜面の枯葉の中などによくありました。
好気性の菌なのか、水の多いところよりは空気の入りやすい場所が好みなのかな、と、菌の気持ちを考えながら探すとみつかりやすくなって、見つける度に「やっぱね!」ってひとりで勝ち誇っちゃいました( *´艸`)
微生物さんや、この菌ちゃんたちが、役割を終えて死んだ木や葉を土に戻してくれるんですね。
菌ちゃんたちの一生懸命な働きが垣間見えて、感謝の気持ちがこみあげてきます。
森の中にいると、こうした循環はそこらに見えてきます。
最初は山の斜面で、ぎゃーぎゃーわいわい探していましたが、夢中になってくると川のせせらぎ、小鳥のさえずりの音なんかが耳に入ってきて、心地良いのなんの。
森の癒し効果がすごかったです。。。
普段使わない筋肉や器官をいっぱい動かしたので、翌日は筋肉痛で「私にはここにも筋肉があったのか!」と再認識させてもらい。。。
生きてるって感じさせてもらいました。
面白いので、来年もやってみたいです♪
イラクサの天ぷらをお昼にいただき、美味しくてびっくり!
お土産にフキノトウや行者ニンニク(アイヌネギ)をお持ち帰り。
雪解けの香り、森の養分たっぷりの春一番の野草の味。
くせになるなぁ
大好きなお百姓さん
貴重な無肥料無農薬野菜をいつも配達してくださっている、大好きなお百姓さんがいます。
最初、近隣で安心な野菜を買える場所はないかな?と探していて、たまたま名前だけを知っていた農園さんにアポなしでおしかけた(笑)ことがきっかけで、交流をもたせてもらうようになりました。
毎週、配達のときに玄関先でおしゃべりさせてもらっているうちに、夫婦で畑作業の体験をさせていただくことになりました。
夫の仕事が休みのときに度々お邪魔し、豆の選別や蕎麦の脱穀、ビニールハウスをたてるお仕事を手伝わせていただき、貴重な経験をたくさんさせてもらいました。
こどもも一緒に農園に伺ったときは、夫がお手伝いに入り、私は子守りがメイン。私まで思いっきり自然遊びを楽しませてもらっていました。雪の上の大の字が物語っているかと思います(笑)
大がかりな作業や、大量にある小豆の選別など、実際にやってみたりお話をうかがっていても、農家さんのお仕事にはいくらでも人手が必要だよなぁと思いました。
機械化が進み、こうした苦労を目にしづらくなった現代を生きる私たちは、手作業の大変さや大切さを知っていく必要があると思いました。
そんなことを、村(コミュニティ)のメンバーに打診してみると、心強い面々が興味をもって集まってきてくれました!
私たちの学びになり、農家さんにも少しでも力になれるのなら、良いことばかり!
↑ ビニールハウスの曲がったり錆びたりした支柱を修繕しながら立てていきます
あるものを直して長く使う。
ないものは作り出す。
そんな考え方、暮らしかたがこのお百姓さんご夫婦に根付いていて、モノたちもいつまでも現役でいられることを喜んでいるようです(●^o^●)
週末は家族ぐるみの参加も多く、それぞれにできることをやります。
力に自信のあるひとはハウスの資材を組みたてる。
森に詳しいというひとはこどもたちと森の探検へ!
子どもたちも、遊びに飽きたらお父さんのお手伝いをしたり、お母さんと豆の選別をしたり…
↑ひとりだと、途方もない地味な作業で逃げ出したくなりそうですが、みんなでおしゃべりしながらだと時間が過ぎるのもあっという間。
↑ 天気が良いと、気持ちよくてつい自然遊びがメインになります(笑)
自然を愛し、自由を愛し、来る人を拒まないお百姓さんご夫婦なので、その土地にはとてもあたたかな、のびのびとした空気感が漂っていて、すごく居心地がいい。
不思議ふしぎ、みんな必ずまた行きたくなっちゃうんです。
こうして何度か通わせてもらいながら、むらの主旨をお話させていただいているうちに、「一緒にやっていこう」とありがたいお言葉をいただきました。
経済優先でモノが溢れたかわりに、人間関係が希薄化してしまった時代のエラーに気が付き、今はまたこうしてお金よりも価値あるものを見出そうと自然の中に人が集いだしたことに、共感と応援の気持ちを寄せて下さっていると。
こうして思いを寄せてくださったことが心から嬉しくて、何よりも心強くて、感謝してもしきれず言葉がうまく出ませんでした。
私たちは居場所を提供していただき、人手が必要なことや力が必要なときに、お手伝いさせていただくなかで、野菜作りやそのための設備の施工などを学ばせていただく。
そこで得られる技術的な学びもとても貴重だけれど、私は子育ての悩みを聞いてもらったり、自然治癒の方法を教えてもらったり、ご夫婦の生き方そのものに触れさせてもらったりすることが、なによりもかけがえのないものだと思っています。
ご夫婦は、『食は愛』というスローガンを掲げて、長年 自然栽培や有機野菜、こだわりの食料品を仕入れて消費者に届け、50年も農薬を使わずにいた貴重な田んぼを、引き継ぎ守る経験をされたかたたちです。
みんなが潜在的に持つ治癒力や生きる力に目を向けてほしい。自然の力、ひとの力を信じて、みんなが健康で笑って幸せであることを願っている、とお話されていました。
地道に、『食』という形で愛を届けつづけているご夫婦の思いに私は心揺さぶられました。
いまでは1日に何十件と配達し、露店販売もして、たくさんのファンがいますが、これまで大々的に宣伝することなく口こみだけで、信頼関係のもと広がっていったそうです。
世の中の喧騒にも決して揺らぐことなく、利益ばかり追い求めるのではなく、人間は自然の一部であること、幸せの本質はどこにあるのかということをいつも見つめているご夫婦の生き方は、地球が持続可能な星であるために必要不可欠な『芯』の部分だと思っています。
どんどん混沌と破壊へ向かう人間の暮らしかたを見直したい。
まずは自分が変わりたいという思いからです。
開村!!『遊暮働学むら』
遊暮働学的なコミュニティ
日本の行く末に不安を抱き、そして、自分たちらしく生きたいという思いから、少しでも自立的な暮らしにしていきたいと考えた我が家。
住宅街にふつうの一軒家を建てましたが、公共のライフラインに頼らずとも暮らせる家にできないものか?と、ソーラーパネルやコンポストトイレなどを導入してみたり、畑を作ったりして、試行錯誤しながらプチ自給自足を始めています。
そして、それを家族単位の自己満足で終わらせるだけでなく、お互いにモノやスキルを交換したり、喜びや気づき、情報を共有し循環できる、大人も子どもも自然とともに遊ぶ中で、生きる力が育つコミュニティがあったらなぁと、思い描いていました。
生協でコミュニティづくりを経験させていただいたけれど、感染症拡大防止のために活動が休止。→【コミュニティ③】子どもも楽しい!畑の活動 - かっちん@子育て主婦 自給自足をめざす
組織という枠組みのない真っ新な状態で、新たに、もっと自由なコミュニティを作ろうと考えていました。
なんでもいいから発信してみたら、仲間ができた!村の成立
そういったコミュニティづくりにつながるとは考えもせず、ただ、『こんな生き方がしたいんだ』『こんな生き方もあるんだ』ということをみんなと考えたくて、パーマカルチャー研究所 三栗さんのお話会を主催させてもらったところ、思いがけず仲間ができたのです。
パーマカルチャー研究所 お話会の開催 - かっちん@子育て主婦 自給自足をめざす (hatenablog.jp)
思いを言語化したり、具現化することが苦手ですが、つたない言葉でも思いを発信していったところ、共感し話に乗ってくれる人たちが現れたのです。
しかも家族ぐるみで乗っかってきてくれる人が何組も!
『村』いいよね!作りたいよね!という共通の夢を形にするときがきました。
家族4人でも自称『村』です。
これだけ人数がいれば立派な村といえます。😁
村の名前も決まる!
遊暮働学のライフスタイルを提唱する三栗さんの話に共感したひとたちの集まりです。
※パーマカルチャー研究所HPから引用↓
遊暮働学とは、パーマカルチャー研究所が目指しているライフスタイルの一つ。
遊(遊び)=暮(暮らし)=働(仕事)=学(学び)
「 ゆうぼどうがく 」と読みます。
暮らし、それ自体が遊びでもあり、仕事でもあり、学びでもある、
だから究極的に言えば、ただ暮らしていれば暮らしが回る、
そんなライフスタイルです。
そして、自分だけで満足、完結するのではなく、みんなでそのライフスタイルを獲得して、生きることを楽しみたい!
だから、そのまま『遊暮働学むら』という名前にさせてもらいたいと思いました。
三栗さんに確認をとりましたが、とても喜んでくださり、即刻OKをいただくことができました。
『やろう!』と決めたら勝手に『成っていく』不思議。居場所もできてしまった
不思議の連続でしたが、仲間ができたあと、すばらしい『居場所』までできてしまいました。
いつもお野菜を買わせていただいている農家さんが、配達でうちに来てくださるたびに、野菜の世話のしかたを相談させていただいたり、食べ物での養生を教えていただいたりしていて、週に一度のその時間は私の大の楽しみになっていました。
とくに、自然栽培のしかたや、その農家さんの考えや思いが反映された暮らし方そのものに興味津々で、話の流れで畑の見学とお手伝いをさせていただくことになりました。
何度かお手伝い等でお邪魔してから、作業に人手があるともっと農家さんの力になれるだろうと思い、仲間に呼びかけてみたところ、何人も興味をもってきてくれました。
私がその農家さんご夫婦の人柄や生き方にとても魅了されていたように、参加したみんなも、その農家さんと、その場所が大好きになっていくのを感じました。
そして、自然あふれる農地で、みんなでわいわい畑仕事をする時間が、とてもとても楽しかった!
↑ 豆の選別、ビニールハウスの再建、お昼休憩
『ここが好き』『この人のところに集まりたい』そんなみんなの思いが集合して、そしてその思いを自然体で受け入れてくれる農家さんご夫婦とその土地が在って、『みんなの居場所』が成立してしまいました。
敷地内の空いている場所で畑を作ったり、倉庫を拠点にして良いと言ってくださったのです。
このめぐり合わせにはびっくりと同時に、感謝の気持ちが溢れてやみません。
あまりにスピーディーな展開に焦る
当初、自分のところの農地でコミュニティの活動をしていけないだろうか?と考えていたのですが、『出逢い』は不思議です。
あっという間に仲間ができ、本格的な居場所ができ、毎週末に集って畑仕事や自然遊びをするようになりました。
思いが形になりやすい『風の時代』到来というのは本当かもしれません!(゚д゚)!
あれよあれよと、思いが形になって、アタマがついていかないという事態。(笑)
いろいろと調整したり決めていかなくてはいけないこともあるけれど、目指すところを見失わないためにも、こうして文にしていくことをしたいと思います!!(笑)
パーマカルチャー研究所 お話会の開催
自宅でお話会を開きました
2021年3月。
パーマカルチャー研究所 三栗祐己さんとそのご家族に、講師としてお話会をお願いしました。
会場は我が家でアットホームに。
『自給自足家族とお話会』開催します!…パーマカルチャーとは?自給自足家族のリアル……一緒に話を聞いておしゃべりしましょう♪
そのような内容で、Facebookでおともだちに呼びかけてみるという、なんともこぢんまりな集め方でしたが、あっという間に満員御礼!
集まったメンバーの共通項は、やっぱり『自然が好き』『自然とともに生きたい』
『良い未来を作りたい』『自給自足に興味がある』…
類は友を呼ぶのでしょうネ。(?)
不思議と、集まった瞬間からお互いにそれが感じられるような、なんだかみなさんの優しい雰囲気が部屋に充満していました~!
遊暮働学のライフスタイルでみんな幸せに
開始前に、三栗さんご一家がNHK『サンドのお風呂いただきます』に出演された回をみんなで見ました。
とても良いディレクターさんで、ネット上でたまたま三栗さんのブログを見つけて感動し、オファーを申し込んできてくれたという、ほっこりネタも聞けちゃいました。
本当に、そんな作り手さんの心を感じられる良い編集で、ホッと心温まる三栗家の暮らしの経緯がまとめられています。
公共のライフラインのない、タイの森で外国人のひとたちと一緒に数か月暮らした話から、現在の札幌の山暮らしまでの濃厚な体験談。
そして、遊びと暮らしと仕事と学びが一体化した、「遊暮働学(ゆうぼどうがく)」の自給自足的ライフスタイルにより、人間関係、時間、お金の縛りから解放されるという、希望に満ちた生き方を提唱してくださいました。
時代の変化とともに、生きづらいひとたちが増えている。
お金、時間、人間関係のつらい忙しい社会にかじりついて、ボロボロになるまで頑張ってきたけれど、実はそれは『選択』することができる。
続けることもできるけど、やめることだってできる。
自分の『好き』な生き方をしても良いんだ。
そして、そういった生き方をしていくために、実はたくさん方法があるということを聞いて、勇気やワクワクがもられるお話会でした!
三栗さんの、つらい経験を超えてきたからこその、希望への確信に満ちた顏!
見ていて、ほっとしますよね。
自分の心に従ってほんとうの自分を生きる、それこそ悔いのない人生になりそうです。
おすすめ! ↓
コミュニティの子育てが育むもの
お話の中で出てきた、タイのジャングルのコミュニティで見たという、大人たちの子へ対するかかわりかたが、とても印象的でした。
現地のひとたちは、どの子にも分け隔てなく、存在そのものを愛している、といつも温かい目を向けているそう。
条件付きでほめるのではなく、そのまんまを受け入れる子育ての姿勢があるから、こどもたちには自己肯定感が自然と育まれていく。
そんな子育て観が根付いている三栗さんご夫婦の、こどもの考えや気持ちをとても尊重し信じ切る方針にハッとすることも多く、子どもを仲間の一員として、しっかり一人前とみなしてみんなで育てるコミュニティの在り方や、教育の重要性を感じました。
今回はこどもの参加も多かったのですが、お話会であるにもかかわらず、誰も子どもたちを強く制したり排除しようとすることなく、一日過ごせた空間が、子どもにとっても良い経験だったな、とあとから感じました。
こうして大人も子どもも一緒に集まり、考え学びあう機会がこれからもできたら良いなぁ
ランチタイム♪
お昼は持参してもらったお弁当を抱えて家の好きなところに座って食べるスタイル。
狭いですからね。。。(笑)
輪になって、おしゃべりしながら。
子どもたちは、それこそ好きなところで♪
階段の真ん中で食べている子もいました(笑)
スペシャルサプライズ!わくわくパネルシアター
胸もお腹も満たされて、午後の部開始の合図に、奥様Saeさんと、息子くんと娘ちゃんが、たくさん練習を重ねてきてくれたスペシャルサプライズもあったのです!!
保育士だったSaeさんは、パネルシアターがとても上手!!
親子で趣味のウクレレと、娘ちゃんの打楽器で、歌も楽しめちゃう素敵な演出です!
↑恥ずかしがりやさんの娘ちゃんがパネルのうしろから音を出してくれています( *´艸`)
クオリティの高さに、参加者みんな、釘付けです~!
山暮らしの子育てと、優しいハンドメイド
Saeさんからのお話は、お母さん目線の、山暮らしの日常について。
学校に行かない選択をしたお子さんたち。山のなかの暮らし自体が『生きる勉強』!
ほんとうは学校の授業よりもずっと大切。。。と思う。
話を聞いていたら、きっとどこへ行ってもこの子たちは生きていけるだろうなぁと、幼くして身に着けてきた生活のスキルに感心してしまいます。
季節のめぐり、自然の循環を毎日目の当たりにしながら肌で感じる、イキモノの生と死。
自然とともに在る暮らし。
ニンゲンも、山奥での自立的暮らしは、からだが資本。
ご自身の体調不良の経験から、女の子の心とからだを案じてつくった、女の子専用『ふんどしおぱんつ』の誕生秘話。
自身も女として生まれ、女の子育児中のわたしも考えさせられます。
ハンドメイド作家でもあるSaeさん。
https://www.instagram.com/saekkobiyori/?hl=ja
作品展示販売では、女子たち中心にみんな群がってお買い物( *´艸`)
かわいらしい心のこもった作品がいっぱいでした~!!
ふんどしおパンツは、私もすっかり愛用者ですがほんとうに楽で心地よいです~!
手作りならではの丁寧な作りで、とても丈夫です。
人にも地球にも優しい、made in Sae ✨
娘もお小遣いを出してきて、髪飾りを買っていました。良い買い物したね~😆
ハンドメイド作家Saeさんの作品 ↓
https://www.instagram.com/saekkobiyori/?hl=ja
ナウシカもびっくり。イタドリの笛づくり
森林の管理、自然観察のプロも参加してくださっていたことから、この時期枯れて木の枝のようになっているイタドリを使った、笛のつくり方を教えていただきました。
もりだくさんの欲張りなお話会( ˘ω˘ )♥
空洞になった枝にタコ糸をくくりつけ、空中で回すと、ナウシカもびっくり!虫笛ができてしまいました。
こどもたちも熱中して作っては鳴らし、改良しては鳴らし…良い体験でした。
大人も真剣に参加。
イタドリは、北海道の昔からある植物。アイヌの子たちもこのイタドリで何通りもの遊びを考え、楽しんでいた記録があるそうですよ!
ここで教えて下さった先生が、のちに『遊暮働学むら』でも毎週のように、植物とのふれあい授業をしてくれることになるなんて、このとき思いもしませんでした(●^o^●)
この日、集まるべくした集まった人たち
三栗さんご家族の『自給自足』という、自然とともに在る生き方に惹かれて今回集まったメンバー。
自己紹介のときに、口々にコミュニティの必要性を語られました。
畑仕事をして暮らせる場所がほしかった
村がほしいと思っていった
みんなで子育てできる居場所をつくりたい
……などなど!
『コミュニティいいね』『村つくりたいね』と、心に秘めていた人たちがここに集まったということがわかりました。
もう流れは来ていたんですね。
ここから導かれるように、いろいろなめぐりあわせが続いていきます✨
三栗さんが言っていた『村はもうできているよ』という言葉がまさに、その通りで
我が家という小さな単位の村が、少しずつ広がり始めた第一歩の日となりました\(^o^)/